ライティング

英検2級 ライティングで使える表現|意見論述+要約の厳選フレーズと使い方

公開 2026.7.4

英検2級のライティング対策で「使える表現」を検索する人の多くは、実はもうテンプレート自体は知っています。困っているのはその先です。

  • 覚えたフレーズを、テンプレートのどこに入れればいいか分からない
  • 「万能フレーズ」を貼ったのに、なぜか点が伸びない
  • 意見論述と要約、同じような表現を使い回していいのか不安

この記事は、意見論述と要約それぞれの型にそのまま差し込める表現を、公式の模範解答をもとに絞り込みました。数はあえて多くしていません。数が多いほど覚えきれず、本番で「どれを使うか」迷う時間が増えるだけだからです。読み終えたら、どのフレーズをどこに置けばいいかが分かり、その場で1問書けるようになります。

結論:意見論述と要約は「使う言葉が逆」。まずこれだけ覚える

先に一番大事なことを言います。意見論述と要約は、使っていい言葉が正反対です。

意見論述要約
書くもの自分の意見(I think 〜)本文の内容を中立にまとめる
使ってよいI think / I agree / because(理由の説明)Some 〜 do… / such as / However
使うと減点・0点リスク(意見なので基本的にOK。ただしTOPICとズレると0点)I think / in my opinion / should(意見混入=大幅減点)

意見論述用の「I think」を要約に持ち込む、逆に要約用の中立フレーズを意見論述に使う——これが一番よくある事故です。この記事では、意見論述と要約を別のフレーズ表として分けています。混ぜないでください。

2024年のリニューアルで要約問題が新設され、意見論述と要約という性格の異なる2つの英作文を、同じ85分の中で書き分ける必要が生まれました。だからこそ「今どっちを書いているか」を意識しながら、それぞれ専用のフレーズを使う必要があります。

英検2級のライティングで、意見論述と要約は使う言葉が正反対だと対比した図。意見論述は自分の意見を書く問題でI think・because・Thereforeを使う。要約は本文の内容を中立にまとめる問題でSome〜・such as・Howeverを使う。意見論述用のI thinkを要約に持ち込むと意見混入で減点になる

この記事の使い方(型はこちら、フレーズはここ)

この記事は「フレーズの保存版」です。段落構成や書く手順そのものを詳しく知りたい人は、先にこちらを読んでおくと、フレーズの置き場所がすぐ分かります。

型がすでに頭に入っている人は、このまま読み進めてください。

意見論述で使う厳選フレーズ(4段落のどこに置くか)

意見論述は、**I think(自分の意見)**を書く問題です。4段落・80〜100語のテンプレートに、以下のフレーズをそのまま差し込みます。

段落役割語数の目安
第1段落立場を示す約5〜12語(短く言い切る)
第2段落理由1+説明約28〜35語
第3段落理由2+説明約28〜35語
第4段落結論(言い換えて再提示)約13〜19語

立場(第1段落)はわざと短くします。公式の模範解答でも「I think this is a good idea.」のように一言で言い切るのが基本で、ここを無理に伸ばすと不自然な水増しになります。80〜100語のうち大半は、理由2つ(第2・3段落)の中身で埋めます。

英検2級 意見論述の4段落テンプレートに、どのフレーズを差し込むかを示した図。第1段落=立場(I think this is a good idea.)→第2段落=理由1(First,+説明1文)→第3段落=理由2(Second,+説明1文)→第4段落=結論(Therefore, I think〜)。立場は短く言い切り、理由の説明で語数を埋める

第1段落:立場を示すフレーズ

TOPIC(設問)の形に合わせて選びます。

フレーズ和訳使う場面
I think this is a good idea.これは良い考えだと思う「Do you think this is a good idea?」型(最も多い)
I agree with this opinion.この意見に賛成だ「Do you agree?」型
I think the number of 〜 will increase in the future.〜は将来増えると思う「will 〜 increase?」型

TOPICの言葉(good idea / agree / increase など)をそのまま立場文に入れるのがコツです。これだけで「設問とズレて0点」というリスクをほぼ防げます(公式の設問指示では、TOPICの問いに答えていない・ズレていると判断されると0点になり得ます)。

第2・3段落:理由を並べるフレーズ

理由は「First, [理由]」の1文+「それを説明する1文」の2文セットが公式の型です。

フレーズ和訳
First, 〜.第一に、〜
Second, 〜.第二に、〜
Also, 〜.さらに、〜(Secondの代わりに使う変化形)

理由そのものは、抽象的な利益を名詞で言い切るのがコツです(例:efficiency(効率)、motivation(やる気)、well-being(心身の健康)、fairness(公平さ)など)。「なんとなく便利」ではなく、一言の名詞にするイメージです。

理由を「説明」で広げるフレーズ(For exampleより先に使う道具箱)

理由を言いっぱなしにせず、次の1文で「なぜ・どういう仕組みで起きるか」を説明します。公式の模範解答は、体験談(For example, 〜)よりもこちらの「説明」で広げるのが主流です。

フレーズ和訳
When 〜, 〜.(〜のとき、〜)条件をつけて説明する
because 〜.(なぜなら〜だから)理由の中身を説明する
so 〜.(だから〜)結果につなげる
This means 〜.(これは〜ということだ)言い換えて説明する
and this helps 〜.(そしてこれは〜の助けになる)効果につなげる

※「For example, 〜(たとえば〜)」で具体例を足す書き方も間違いではありません。ただし公式の模範解答では、体験談より上の「説明」タイプのほうが圧倒的に多く使われています。どちらか迷ったら、まず「説明」から試してください。

第4段落:結論のフレーズ

フレーズ和訳
Therefore, I think (that) 〜.だから私は〜だと思う(公式の主流)
For these reasons, I think 〜.これらの理由から、私は〜だと思う

「In conclusion(結論として)」は避け、上の2つのどちらかを使います。結論では、TOPICの動詞をもう一度そのまま使って言い換えるのが安全です(例:TOPICが「増えるか」なら、結論も「will increase」で締める)。

使わない・注意する表現(意見論述)

  • There are two reasons(立場文の直後には入れない):立場を言ったら、すぐ First, に進みます。「There are two reasons why I think 〜」という書き出し自体はもう一つの正しいスタイルとして存在しますが、その場合は文章全体をこのスタイルで統一します(First, / Second, と混ぜない)。
  • In conclusion:結論は Therefore, が主流です。

要約で使う「中立言い換え」表現(ここが空白になりがち)

要約は、本文の内容を中立に言い換えて圧縮する問題です。「自分の意見」は一切書きません。3〜4文・45〜55語のテンプレートに、次のフレーズを差し込みます。

役割語数の目安(実測から算出)
第1文話題の導入約8〜15語
第2文利点を内容のまま述べる約11〜21語
第3文(+任意で第4文)However+欠点を内容のまま述べる約16〜30語(欠点を2文に分ける場合はHowever文15〜20語+Also文10〜15語)

※ この語数配分は、公式の実施回本文+模範解答から実測した目安です。回によって幅があるため、「だいたいこのくらい」という感覚で使ってください。

英検2級 要約の3〜4文テンプレートに、どの中立フレーズを差し込むかを示した図。第1文=話題の導入(Some 〜 have become popular.)→第2文=利点を中立に(This has benefits, such as A and B.)→第3文=Howeverで欠点を中立に(However, 〜 may have to face A and B.)。I think や should は使わない(意見混入で減点)

第1文:話題を直接書くフレーズ

フレーズ和訳
Some 〜 do / have …(例:Some students take online classes instead of going to school.)〜する人・団体がいる
〇〇 has become popular.〇〇が広まっている
More 〇〇 have begun to 〜.より多くの〇〇が〜し始めている
Many people choose to 〜.多くの人が〜を選ぶ

第2文:利点を「内容のまま」述べるフレーズ

フレーズ和訳
This has benefits, such as A and B.これにはAとBという良い点がある
By doing so, they can A and B.そうすることでAとBができる
It helps them A and B.それはAとBの助けになる
〜 has various advantages, such as 〜.〜にはさまざまな利点がある

2点をつなぐときは、and が最も多く使われます(such as は「具体例を列挙するとき」だけに使う言葉で、「利点=必ずsuch as」ではありません)。

第3文:Howeverで欠点を「内容のまま」述べるフレーズ

フレーズ和訳
However, 〜 may A and B.しかし〜はAとBかもしれない
However, 〜 have to face A and B.しかし〜はAとBに直面しなければならない
Also, 〜.(欠点をもう1つ足すとき)さらに〜

【意見混入NG】要約で絶対に使わない表現

ここが競合の解説記事にほぼ書かれていない、一番の落とし穴です。要約は「意見」ではなく「内容の中立な言い換え」を書く問題なので、次の言葉を使うと内容点が大幅に下がります

  • I think / In my opinion / I believe(自分の意見)
  • should / must(〜すべき、という主張)
  • good idea / bad idea(良し悪しの評価)
  • According to the passage, 〜(公式の模範解答は使っていません)
  • Some people argue that / Supporters argue / opponents claim(「賛成派・反対派の意見」という型。公式の本文は「効果・事実」を述べているだけで、「人々が主張している」わけではないので、これを使うと内容がズレます)

意見論述で使った「I think」の癖のまま要約を書いてしまう人が多いので、要約を書く前に「これは意見ではなく事実として書く」と一度声に出すくらいがちょうどいいです。

言い換えの実例(本文と模範解答を見比べて分かること)

英ピタは、公式の実施回「本文」と「模範解答」をペアで確認しています。ここから、要約が実際にどう言い換えているかが分かります。

  • 本文が On the other hand, で欠点に転換していても、模範解答では However, に言い換えられている回があります(丸写し回避の実例)。
  • 本文の2点目が Moreover, でも、模範解答では Also, に言い換えられている回があります。

つまり、本文にある接続語をそのまま使わず、同じ役割の別の語に置き換えるのが、公式の模範解答が実際にやっていることです。下の「言い換えペア」で、置き換え先をまとめました。

フレーズを型のどこに差すか:組み立て手順

フレーズを知っていても、「どの順番で当てはめるか」が分からないと結局手が止まります。次の手順でスロットを1つずつ埋めてください。

意見論述の組み立て手順

  1. TOPICを読み、書きやすい立場を選ぶ(賛成・反対どちらでもOK)
  2. 立場フレーズにTOPICの言葉を入れて第1段落を作る
  3. 理由を2つ、日本語で「抽象的な利益の一言」にする(例:時間の節約/健康にいい)
  4. その一言を英語の名詞にして First, 〜. Second, 〜. に乗せる
  5. それぞれに説明フレーズ(When / because / so / This means)を1文足す
  6. 結論フレーズにTOPICの動詞を入れて締める

簡単な例で流れを確認します(お題:学校でお金の使い方を教えるべきか)。

立場:I think this is a good idea. 理由1:First, it can teach students how to manage money. When they learn this early, they can avoid spending too much later. 理由2:Second, it can make students more independent. This means they start to think for themselves about how to use their own money. 結論:Therefore, I think it is a good idea for schools to teach students how to use money.

このように、フレーズを空欄に「利益の一言」と「説明1文」を入れるだけの型として使うのがコツです。

※ 上は流れを見せるための短い例(約70語)です。本番では各段落の説明をもう一歩具体的に広げて、80〜100語に収めます。語数が足りないときは、立場や結論を伸ばすのではなく、理由の説明(第2・3段落)を1文ずつ厚くするのが自然です。

要約の組み立て手順

  1. 本文を読み、3段落の役割(導入/利点/欠点)を確認する(要約の本文はほぼ必ずこの順番です)
  2. 利点の合図(「What are the benefits of this?」のような問いかけや、「These have some good points.」)を探す
  3. 欠点の合図(However, / On the other hand,)を探す
  4. 各段落の一番大事な情報だけを1つ選び、上のフレーズに乗せて1文にする
  5. 本文の接続語をそのまま使わず、言い換えペア(次章)で置き換える
  6. 語数を数え、45〜55語に収める

万能フレーズの落とし穴(貼るだけでは点が伸びない)

「これさえ覚えておけば安心」という万能フレーズほど、注意が必要です。理由は、フレーズの中身がお題と噛み合っていないと、内容点が下がるからです。

  • 意見論述の理由は、公式の模範解答では必ず「抽象的な利益」と「そのお題特有の説明」がセットです。毎回同じ理由(例:いつも efficiency ばかり使う)を使い回すと、説明がお題と噛み合わなくなり、内容が薄いと判断されやすくなります。
  • 要約の利点フレーズ(This has benefits, such as A and B.)は便利ですが、AとBの中身が本文と関係ない一般論(「便利だから」「役に立つから」など)のままだと、本文の内容を反映していないと判断されて内容点が下がります。

フレーズは「文の骨組み」であって、「中身の代わり」ではありません。骨組みに乗せる中身(利益の名詞・利点の具体的な中身)は、そのお題・その本文専用に毎回入れ替えるという意識を持ってください。

同じ表現を使い回すと下がる理由と、言い換えペア

同じ接続語を1つの答案の中で繰り返すと、語彙の単調さとして評価が下がりやすくなります。次のペアで、2つ目は言い換えてください。

意見論述の言い換えペア

1つ目に使ったら2つ目はこちらに変える
because(理由1の説明)so / This means(理由2の説明)
First, / Second,The first reason is that 〜 / The second reason is that 〜(統一して使う別スタイル)
Therefore,For these reasons,

要約の言い換えペア(公式の実例つき)

本文でよく見る語要約ではこちらに言い換える
On the other hand,However,
Moreover,(2点目の追加)Also,
What are the benefits of this?(疑問文)This has benefits, such as 〜.(平叙文に変換)

減点される4つの使い方(フレーズがあっても踏むと危ない地雷)

  1. 意見論述と要約でフレーズを取り違える — 要約に「I think」、意見論述に中立フレーズを使うと、どちらも内容点が大きく下がります。書く前に「今どっちを書いているか」を必ず確認してください。
  2. 1文まるごとの丸写し — 要約で、本文の1文をほぼそのまま書き写すのは避けます。ただし「3語以上使ったら減点」というような細かい語数ルールはありません(公式の模範解答自身が、本文の内容フレーズを最大10語程度そのまま使っている回もあります)。避けるべきは「長い1文をまるごと運ぶこと」で、部分的な言葉の再利用そのものは問題ありません。言い換えは、減点を避けるためというより、語彙点を上げるためのプラスの技術として使いましょう。
  3. 万能フレーズをお題と噛み合わないまま貼る — 前の章のとおり、骨組みだけ合っていても中身がお題と無関係だと内容点が下がります。
  4. 語数を稼ぐための無意味な追加 — 意見論述で very really のような強調語を無意味に増やす、要約で本文の具体例や数字を削らずに残して語数を超える、はどちらも点数につながりません。語数調整は「説明を1文足す/削る」という中身のある操作で行います。

まとめ

  1. 意見論述と要約は使う言葉が逆。意見論述はI think(自分の意見)、要約は中立な言い換え。混ぜない
  2. 意見論述のフレーズは4段落のスロット(立場/理由+説明/結論)にそのまま差し込む。理由は「抽象的な利益」+「説明1文」のセット
  3. 要約のフレーズは3〜4文のスロット(導入/利点/However欠点)にそのまま差し込む。I think / should / According to the passage / Some people argue that は使わない
  4. 万能フレーズは「骨組み」。中身(利益の名詞・利点の具体的内容)は毎回そのお題専用に入れ替える
  5. 同じ接続語を繰り返さず、言い換えペアで語彙を散らす
  6. 丸写しで危ないのは「1文まるごと」。部分的な言葉の再利用や言い換えは、減点回避というよりプラスの技術

型を知っているのに手が止まるのは、フレーズの置き場所が曖昧なだけです。この表をそばに置いて、次の1問から実際に差し込んで書いてみてください。

→ 試験まで残りわずかなら、覚える表現を増やすより「型に差し込む数個」に絞るほうが効きます:英検2級の直前対策|残り日数別にやることを1つに絞る

→ 「同じ表現を使い回して大丈夫か」が気になったら:英検2級 英作文テンプレは減点される?|公式の採点基準で線を引く

よくある質問

Q意見論述と要約で同じ表現を使い回してもいいですか?
Aいいえ。意見論述は自分の意見(I think)を書く問題、要約は本文の内容を中立に言い換える問題で、性質が逆です。意見論述用のフレーズを要約に使うと、内容が意見寄りになり大幅減点の対象になります。
Qこの記事のフレーズを全部覚えないといけませんか?
Aいいえ、厳選しています。数を多く覚えるより、型のどのスロットにどのフレーズを差すかを理解するほうが、本番で迷いません。まずは各段落・各文に1つずつ選んで使えれば十分です。
Q理由の説明にFor exampleを使ってはいけませんか?
A使っても間違いではありません。ただし公式の模範解答では、具体例(For example)より「なぜ・どう起きるか」を説明する書き方(When / because / so など)のほうが主流です。まずは説明タイプから試すことをおすすめします。
Q万能フレーズを1つ覚えておけば、どのお題にも対応できますか?
A型としては対応できますが、中身(利益の名詞や利点の具体的な内容)がお題と噛み合っていないと内容点が下がります。フレーズは骨組みとして使い、中身は毎回そのお題専用に入れ替えてください。
Q要約で原文の語句をそのまま使うと、本当に減点されますか?
A「3語以上使ったら減点」というような細かいルールはありません。公式の模範解答自身、本文の内容フレーズを最大10語程度そのまま使っている回もあります。避けるべきは1文をまるごと書き写すことで、部分的な言葉の再利用や言い換えはむしろ語彙点を上げるプラスの技術です。