二次面接

英検2級 二次試験(面接)の対策|7分の流れとNo.2「3コマナレーション」の攻略法

公開 2026.6.2 ・ 更新 2026.6.12

「一次は受かったけど、面接って何をするの?」「ナレーションが全然できる気がしない」—— そう感じているのは、あなただけではありません。二次試験は受けたことのない人がほとんどで、何が起きるのか見えないだけで不安になるのは自然なことです。

この記事では、二次試験の流れ全体と、**最も配点が大きいとされる No.2「3コマイラストのナレーション」**を安定させるコツを、具体的な型と例文つきで解説します。読み終えたら、自分が試験当日にやることがはっきり見えます。


英検2級の二次試験とは

二次試験は、試験官と1対1で行う**スピーキング(面接形式)**の試験です。

  • 時間:約7分
  • 会場:準会場・本会場の面接室
  • 合格ライン:460点 / 650点(約71%) [公式]

一次試験と同じCSEスコアで採点され、合格ラインは7割強。落としどころは一次より低め設定なので、準備さえ整えれば、高校英語の力で十分届く試験です。


試験の流れ(全6段階)

面接室に入ってから出るまで、次の順番で進みます。

ステップ内容準備のポイント
入室・挨拶試験官との簡単な会話笑顔・はっきりした声で挨拶するだけでアティチュード点が動く
音読問題カードのパッセージ(約60語)を黙読20秒→音読20秒で全体を読み切る。分からない単語は読み飛ばしてOK
No.1音読したパッセージについての質問答えはパッセージの中にある。本文から探して答える
No.23コマイラストのナレーション(★最重要)考える時間20秒。コツは後述
No.3カードのトピックについての意見(Yes/No + 理由)答えをすぐ出せないときは「Yes/No」だけ先に言って時間を作る
No.4カードと関係ないトピックについての意見No.3と同じ型で答える。1〜2文でも採点される
アティチュード態度・発声・反応の印象黙り込まない・聞き返しを使う・笑顔で話す

英検2級 二次面接の流れの図解。入室・挨拶→音読(約60語・黙読20秒)→No.1(パッセージへの質問)→No.2(3コマナレーション・考える時間20秒・ここが山場)→No.3(意見)→No.4(意見)の全6段階。アティチュードは全体を通して見られる

全体の流れを知っておくだけで、当日の緊張が大きく違います。


なぜ二次で落ちるのか

理由は、ほぼ2つです。

  1. No.2の「型」を知らずに本番に臨む——3コマイラストのナレーションは、やり方を知らないと声が出ない。知っていれば型通りに言うだけ
  2. 黙り込んでしまう——何か言えば部分点がある。「I’m sorry, could you say that again?」と聞き返すだけでも会話として成立する

逆に言えば、No.2の型を覚えておくこと黙らない準備をしておくこと、この2つで二次の失点のほとんどは防げます。


【最重要】No.2「3コマナレーション」の攻略

No.2は、3枚の連続したイラストを見て、そこで起きた出来事をナレーション(英語で説明)する問題です。二次の中で最も配点が大きいとされています(設問別配点は英検協会が非公表ですが、大手・塾の分析では他の設問の約2倍とされています)。

準1級にはない、2級だけの独自形式です。

No.2の「絶対ルール」3つ

ルール1. 「過去形ベース」で語り、絵の中で”進行中”の動作だけ「過去進行形」にする

ここが最も間違えやすく、最も点が変わるポイントです。

多くの受験者がやりがちな間違いが、「過去進行形だけで全部語ろうとすること」。でも正しくはこうです:

動作の種類使う時制
その瞬間に絵の中で続いている動作過去進行形(was / were 〜ing)was talking, was walking
発話・完了した動作・決定過去形said, told, decided

実際の模範解答のイメージ(旺文社 英語の友より):

Mr. Yamamoto was talking with a nurse. The nurse said to him, "..."

「話している最中」は was talking(過去進行形)、「言った」は said(過去形)。進行中かどうかで使い分けるだけです。

No.2の時制の使い分けの図解。絵の中で進行中の動作は過去進行形(was talking)、発話・完了した動作は過去形(said)。いちばん多いミスは全部を過去進行形で語ろうとすること

ルール2. 吹き出しのセリフは必ず英語にして入れる

問題カードのイラストには、登場人物の吹き出し(セリフ)が描かれています。このセリフを英語に変換して必ず言うのがルールです。

入れ方は2つ。どちらでもOKです:

  • 直接話法:A said to B, "..."(吹き出しの言葉をそのまま英語に)
  • 間接話法:A told B that ...(少し言い換える形)

セリフを入れると、1コマあたりの情報量が一気に増えます。忘れずに使ってください。

ルール3. 1コマ2文・全体6文が目安

3コマのイラストを、各コマ2文ずつ・合計6文で説明するのが標準の量です。

  • 短すぎると「情報が足りない」と判断されます
  • 長くしようとして崩れるより、2文×3コマを確実に言い切るほうが点が安定します

No.2の量の目安の図解。コマ1は2文(最初の1文の書き出しはカードに印刷されている)、コマ2は2文(時間経過の言葉で始める)、コマ3は2文で、合計6文。吹き出しのセリフは必ず英語にして入れる

No.2のナレーション手順(考える20秒の使い方)

問題カードが渡されてから、考える時間が20秒あります。この時間をこう使います:

  1. コマ1の2文を頭の中で組み立てる(最初の1文の書き出しはカードに印刷されているので、それを読む)
  2. コマ2・コマ3の「起きていること」「吹き出し」「時間経過の言葉」をざっと確認する
  3. 言えそうにない単語は、言い換えを考える別の表現でスキップする

20秒で完璧に準備しようとしなくていいです。コマ1の出だしだけ決まっていれば、あとは流れで言えます。


そのまま使えるナレーション表現(TOOL BOX)

コマのつなぎ(時間経過)

2コマ目・3コマ目を始めるときは、時間経過を表す一言を最初に置きます:

  • A few days later, ...(数日後)
  • The next day, ...(翌日)
  • A few weeks later, ...(数週間後)
  • After that, ...(その後)
  • A month later, ...(1ヶ月後)

動作の描写(進行中の動作)

  • ... was reading a book(本を読んでいた)
  • ... was talking on the phone(電話で話していた)
  • ... were playing in the park(公園で遊んでいた)
  • ... was walking her dog(犬を散歩させていた)

セリフの引用(吹き出しを英語にする)

  • She said to him, "Let's clean up the classroom."
  • The teacher told the students to finish their homework.
  • He said, "I'll help you with that."

気持ち・状態の表現(コマ描写に深さを足す)

  • She looked happy.(うれしそうだった)
  • He seemed surprised.(驚いているようだった)
  • They looked tired.(疲れているように見えた)

実例:オリジナルの3コマナレーション

実際に型を当てはめると、こうなります。下はオリジナル練習用のシナリオです(過去問ではありません)。

シナリオ:

  • コマ1:山田先生が生徒に話しかけている。吹き出し「ビーチの清掃活動に参加しませんか?」
  • コマ2:数日後、生徒たちがビーチでゴミを拾っている。
  • コマ3:活動が終わり、みんなが笑顔で記念写真を撮っている。

ナレーション例(6文・約60語):

One day, Ms. Yamada was talking with her students. She said to them, “Would you like to join a beach cleaning activity?”

A few days later, the students were picking up trash on the beach. They were working hard together.

After that, the beach cleanup was finished. Everyone looked happy, and they took a photo together to remember the day.

第1コマ:「話していた(進行中)→ was talking」「言った(発話・完了)→ said」で使い分け。吹き出しのセリフを She said to them, "..." で入れています。第2コマ:時間経過 A few days later で始め、「拾っていた(進行中)→ were picking up」。第3コマ:時間経過 After that で始め、気持ちの描写を足しています。


No.3・No.4「意見を言う」問題の基本型

No.3・No.4は、トピックについて「Yes/No で立場を示してから理由を言う」形式です。

3文で答える型

(1) [立場を言う] Yes, I do. / No, I don't. / I think so. / I don't think so.
(2) [理由を言う] Because / First, ... / I think ...
(3) [理由を補足する・具体例] For example, ... / Also, ...

大事なこと:Yes/No が先。理由が出てこなくても、先に立場を言えば会話として成立します。

話せなくなったときの緊急フレーズ

  • Could you repeat the question, please?(質問をもう一度言ってもらえますか?)
  • Could you speak more slowly, please?(もう少しゆっくり話してもらえますか?)
  • Let me think for a moment.(少し考えさせてください)

これらを使っても減点にはなりません。黙り込むよりずっといいです。


アティチュード点を落とさない3つのこと

アティチュード(態度=話す姿勢)も採点の対象です。設問別の細かい配点は英検協会が公表していませんが、以下の3つを守るだけで、試験官に伝わる印象が大きく変わります:

  1. はっきりした声で話す——小声は、発音が正しくても評価されにくい
  2. 試験官の顔を見て話す——うつむかない
  3. 何かを必ず言う——分からなくても「I think…」「Maybe…」と始める

二次の練習のしかた

二次試験で大事なのは、**「型を覚えて、声に出す練習をする」**こと。黙読しているだけでは本番で声が出ません。

おすすめの順番:

  1. No.2のナレーション型を覚える——ルール3つと TOOL BOX の表現を見ないで言えるようにする
  2. 1コマずつ声に出して練習する——まずコマ1の2文だけ。できたらコマ2、コマ3と広げる
  3. タイムを計って本番形式でやる——20秒の思考時間→ナレーション、と流れを体に覚えさせる

練習のたびに「過去形と過去進行形を使い分けられたか」「吹き出しを言えたか」「6文言えたか」の3点をチェックします。


まとめ

  1. 二次試験は約7分。流れ(音読→No.1→No.2→No.3→No.4→アティチュード)を頭に入れておく
  2. 合格ラインは460点/650点(約71%)。一次より設定が低め
  3. No.2は最も配点が大きいとされる——3コマのナレーション。型を覚えるだけで安定する
  4. No.2の時制ルール:全体は過去形ベース、絵の中で進行中の動作だけ過去進行形
  5. 吹き出しのセリフは必ず英語にして入れるA said, "..." の形で
  6. 1コマ2文・全体6文。時間経過の一言で2コマ目・3コマ目を始める
  7. No.3・No.4は「Yes/No → 理由」の型で。黙るより何か言う
  8. 声に出す練習を繰り返す。読むだけでは本番で声が出ない

よくある質問

英検2級の二次試験は何をするの?
約7分の面接です。音読→No.1→No.2→No.3→No.4→態度(アティチュード)の順で進みます。最も配点が大きいとされるのが、No.2の3コマイラストのナレーションです。
No.2のナレーションはどんな英語で語ればいい?
全体は過去形ベースで語り、絵の中で進行中の動作だけ過去進行形(was/were 〜ing)にします。吹き出しのセリフは英語にして入れ、各コマ2文・全体6文が目安です。
英検2級の二次試験の合格点は?
650点中460点(約71%)です。一次より設定が低めで、型を覚えて声に出す練習をすれば、高校英語の力で十分届きます。
面接で答えに詰まったらどうすればいい?
黙り込まないことが一番大切です。「Could you repeat the question, please?」などの聞き返しや「Let me think for a moment.」を使っても減点にはなりません。