英検2級 意見論述の書き方|4段落テンプレートで80〜100語を書く完全ガイド
公開 2026.5.31 ・ 更新 2026.6.12
英検2級のライティングには、要約問題ともう1つ、意見論述があります。「自分の意見を英語で書く」と聞くと身構えてしまいますが、心配いりません。
英検2級の意見論述は、4段落のテンプレートに当てはめるだけで、80〜100語を安定して書ききれます。この記事を読み終えるころには、テンプレート・理由の見つけ方・語数の数え方まで分かって、すぐに1問書けるようになります。例文はすべてオリジナルで用意しました。要約のほうが不安な人は、先に「英検2級 要約問題の書き方 完全ガイド」も読んでおくと、ライティング全体が固まります。
結論:意見論述は「4段落テンプレート」で書く
先に答えを言います。英検2級の意見論述は、PREPと呼ばれる4段落の型で書くのが正解です。各段落の役割と語数の目安は、次のとおりです。
| 段落 | 役割 | 書き出しの型 | 語数の目安 |
|---|---|---|---|
| 第1段落 | 立場を示す | I think this is a good idea.(設問に合わせて) | 15〜20語 |
| 第2段落 | 理由1 + 説明 | First, 〜(次の1文で説明を足す) | 25〜30語 |
| 第3段落 | 理由2 + 説明 | Second, 〜(次の1文で説明を足す) | 25〜30語 |
| 第4段落 | 立場をくり返す | Therefore, 〜 | 15〜20語 |
この4つの「器」に、自分の意見と2つの理由を入れる。これだけで80〜100語に収まります。以下で、中身を1つずつ説明します。
★ 実際の英検の模範解答を見ると、理由は「For example(たとえば)」で具体例を足すより、「説明の1文」で広げることが多いです(When 〜/so 〜/because 〜)。また締めは「In conclusion」より 「Therefore,」 が主流。本記事はこの公式の形に合わせています(具体例を足すやり方も間違いではありません)。
英検2級の意見論述問題とは(出題形式と配点)
まず、ルールを正確に押さえましょう。
- **TOPIC(質問)**が1つ示される。多くは「Do you think 〜?」や「Do you agree 〜?」の形
- **POINTS(観点)**が3つ示される(使う義務はない)
- 自分の意見と、それを支える理由を2つ、80〜100語で書く
- 配点は16点。要約(16点)と合わせて、ライティングは32点満点
- 解答の目安時間は約20分
要約のガイドでも触れましたが、ライティングは1点の重みが大きい(素点の満点が32点と小さいため)。意見論述はそのライティングの半分を占めます。型を覚えるだけで伸びる、コスパのいい領域です。
なぜ意見論述で手が止まるのか
つまずく理由は、はっきり3つです。
- 意見そのものが思いつかない — 「賛成か反対か」で迷い、書き出せない
- 理由が出てこない — 立場は決まっても、それを支える理由が浮かばない
- 構成が分からない — どの順番で何を書けばいいか分からず、ばらばらになる
この3つは、すべて**型と「理由の見つけ方」**で解決できます。順番に潰していきましょう。
【核心】PREPの4段落テンプレート
もう一度、4段落の役割を確認します。
- 第1段落(立場):賛成か反対かをはっきり示します。
I think this is a good idea.(設問に合わせてI agree with this opinion.等)が万能。どちらの立場でもOKなので、書きやすいほうを選びます。立場を言ったら、すぐFirst,へ進みます。 - 第2段落(理由1):
First,で始め、理由を1つ。そのあとに説明を1文足します(When 〜/so 〜/because 〜/This means 〜)。これで語数も内容も安定します。 - 第3段落(理由2):
Second,で始め、理由をもう1つ。第2段落と同じ作りにします。 - 第4段落(結論):
Therefore,で立場をもう一度くり返して締めます。
ポイントは、理由は必ず2つにすること。1つだと内容点が下がり、3つ以上だと1つずつが薄くなって語数も超えます。「意見1つ+理由2つ」がちょうどいい設計です。

そのまま使える表現(意見論述のツールボックス)
意見論述で使う表現は、ほぼ決まっています。下の表現を覚えておけば、毎回同じ流れで書けます。
第1段落:立場を示す(設問に合わせる)
- I think this is a good idea.(〜は良い考えだと思う)
- I agree with this opinion.(この意見に賛成だ)
- I think the number of 〜 will increase in the future.(〜は将来増えると思う)
第2・第3段落:理由を並べる
- First, 〜 / Second, 〜(第一に〜/第二に〜)
理由を「説明」で広げる(公式はこちらが主流)
- When 〜(〜のとき)/ so 〜(だから〜)
- because 〜(〜だから)/ This means 〜(これは〜ということだ)
- ※ For example, 〜(たとえば〜)で具体例を足してもOK(ただし公式は説明型が多い)
第4段落:結論
- Therefore, I think (that) 〜(だから私は〜だと思う)=公式の主流
- For these reasons, I think 〜(これらの理由から〜)も可
First / Second / Therefore のような「つなぎ言葉(ディスコースマーカー)」は、採点の「構成」で評価される部分です。意識して使いましょう。
意見論述を書く5つのステップ
本番では、次の順番で手を動かすと安定します。
ステップ1:書きやすいほうの立場を選ぶ
賛成・反対のどちらでも点数は変わりません。理由を思いつきやすいほうを選びます。
ステップ2:理由を2つ決める(日本語でOK)
立場を決めたら、それを支える理由を日本語で2つメモします。次の章の「理由の見つけ方」を使うと速いです。
ステップ3:4段落テンプレートに英語で当てはめる
ツールボックスの表現を使って、4段落に組み立てます。各理由には具体例や説明を1文足します。
ステップ4:語数を数えて調整する
80語未満なら具体例を1文足す、100語超なら説明を削る。語数チェックは必ず最後にやります。
ステップ5:見直す
「QUESTIONに直接答えているか」「理由が2つあるか」「スペルミスがないか」を確認します。
理由が思いつかないときの考え方
意見論述で多くの人がつまずくのが、この理由探しです。コツは「ゼロから考えない」こと。次の4つの引き出しを使えば、たいていの理由は出てきます。
1. POINTS(観点)をヒントに使う
問題には観点が3つ示されています。使う義務はありませんが、理由のタネとして優秀です。3つのうち、自分が書きやすい2つを選んで理由にします。
2. 「身近な例」から逆算する
理由が浮かばないときは、先に具体例を1つ思い出します。「自分や友だちが実際にどうしているか」を思い出すと、その例を説明する形で理由が作れます。
3. 4つの視点で考える
迷ったら、次の視点で見てみましょう。たいていどれかで理由が見つかります。
- お金・時間(安い/高い、速い/遅い)
- 健康・安全(体にいい/危ない)
- 環境(エコ/ゴミが増える)
- 学び・経験(勉強になる/視野が広がる)
4. 書きやすい立場に乗りかえる
賛成で詰まったら、反対の立場で書き直してOKです。意見はどちらでも採点に影響しません。「正しい意見」ではなく「理由が書ける意見」を選ぶのがコツです。

語数(80〜100語)の数え方と、過不足の直し方
語数の数え方の基本ルールはこうです。
- ハイフンでつながった語(part-time など)は 1語
- 数字(2024 など)も 1語
- 短縮形(don’t など)は 1語
そして調整のしかた。
- 80語に足りないとき:各理由に説明の1文を足す(
When 〜/so 〜/because 〜)。具体例(For example, 〜)でもよい。 - 100語を超えたとき:説明の重複や、なくても通じる形容詞を削る。
書いたあとは必ず指で数える習慣をつけましょう。
20分の時間配分
意見論述にかけられるのは約20分。おすすめの配分はこうです。
- 立場と理由を決める:5分 — 書きやすい立場を選び、理由を2つメモ
- 4段落を書く:12分 — テンプレートに当てはめる
- 見直し:3分 — 質問に答えているか、理由2つ、スペルミスの確認
減点される4つのNG(ここだけは避ける)
意見論述は「やってはいけないこと」がはっきりしています。これを避けるだけで点が安定します。
- QUESTIONに答えていない — 聞かれたこととずれた意見を書くと、内容点が大きく下がる
- 理由が1つしかない — 理由は必ず2つ。1つだと内容が不足とみなされる
- 具体例・説明がない — 理由を言いっぱなしにせず、1文の説明を添える
- 語数オーバー・スペルミス — 100語超は減点。難語を無理に使ってスペルを落とすのは損
実例で完全再現:TOPICから100語を書く
ここからが本番です。オリジナルのTOPICを2つ、テンプレートどおりに書いてみます。流れを真似すれば、どんなお題でも同じように書けます。
例題1:スマートフォンでの勉強
TOPIC: Do you think students should use smartphones for studying?
ステップ1・2(立場と理由):
- 立場:賛成(使うべき)
- 理由1:便利(どこでも調べられる・動画が見られる)
- 理由2:便利な学習アプリが多い(毎日続けやすい)
4段落テンプレートに当てはめた解答(83語):
I think students should use smartphones for studying. First, smartphones make studying more convenient. Students can look up new words or watch English videos anywhere, even on the train, which saves a lot of time and lets them study during short breaks. Second, there are many useful study apps. These apps help students learn vocabulary little by little every day, and this makes studying more fun and easier to continue. Therefore, I think students should use smartphones for studying at home and outside.
First Second の理由のあとに、それぞれ説明を1文ずつ足して広げているのがポイントです(which 〜/and this 〜)。There are two reasons は入れず、締めは Therefore, にしています。
例題2:自転車をもっと使うべきか
TOPIC: Do you think people should use bicycles more often?
ステップ1・2(立場と理由):
- 立場:賛成(もっと使うべき)
- 理由1:環境にいい(排気ガスを出さない)
- 理由2:健康にいい(運動になる)
4段落テンプレートに当てはめた解答(84語):
I think people should use bicycles more often. First, riding a bicycle is good for the environment. Bicycles do not produce harmful gases, so using them instead of cars can help reduce air pollution in cities. Second, cycling is good for our health. People who ride a bicycle every day can get regular exercise, and this helps them stay strong and feel less stressed after a long day. Therefore, I think people should use bicycles more often in their daily lives instead of cars.
「環境」と「健康」という、誰でも書きやすい2つの視点(前の章の引き出し)を使っています。理由が思いつかないときほど、この定番の視点が効きます。
提出前の自己採点チェックリスト
書き終えたら、提出前に次の5点を確認してください。これは実際の採点観点(内容・構成・語彙・文法)に対応しています。
- QUESTIONに直接答えているか(立場が明確か)
- 理由が2つあり、それぞれに具体例・説明が付いているか
- 80〜100語に収まっているか
- First / Second / For these reasons などのつなぎ言葉でつながっているか
- スペルミス・文法ミスがないか(難語より、正確さを優先)
意見論述が伸びる練習のしかた
最後に、いちばん大事なこと。意見論述は、**「書く → 添削される → 直す」**をくり返さないと伸びません。テンプレートを眺めるだけでは、本番で自分の意見は出てきません。
おすすめは、次の3段階です。
- 立場と理由を決める練習 — お題を見て、書きやすい立場と理由2つを30秒でメモする
- 型に当てはめる練習 — メモを4段落テンプレートで英語にする
- 語数を合わせる練習 — 80〜100語ぴったりに調整する
そして仕上げは、必ず誰か(または何か)に添削してもらうこと。QUESTIONからのズレやスペルミスは、自分ではいちばん気づきにくいからです。
意見論述は、型と理由の引き出しがあれば、必ず書けるようになります。今日、例題1のお題で、自分の意見を80〜100語で書くところから始めてみてください。要約とあわせて対策したい人は、「英検2級 要約問題の書き方 完全ガイド」もどうぞ。
よくある質問
- 英検2級の意見論述は何語で書きますか?
- 80〜100語です。自分の意見を1つ決め、それを支える理由を2つ書きます。語数が足りない・超えると減点の対象になるので、80〜100語に収めます。
- 理由はいくつ書けばいいですか?
- 2つです。理由が1つだけだと内容点が下がります。逆に3つ以上に増やすと、1つあたりが薄くなり語数も超えやすいので、理由は必ず2つに絞ります。
- 問題のPOINTS(観点)は必ず使わないといけませんか?
- 使う義務はありません。ただしPOINTSは「理由のヒント」なので、思いつかないときは3つのうち2つを選んで理由にすると、すばやく書けます。
- 難しい単語を使ったほうが高得点ですか?
- いいえ。中学〜高校初級レベルの単語を正確に使えていれば十分です。難しい語を無理に使ってスペルや文法を間違えるほうが、かえって減点されます。
- 意見論述にかける時間の目安は?
- 一次試験の筆記85分のうち、意見論述は約20分が目安です。立場と理由を決める5分・書く12分・見直し3分という配分が安定します。